山スキー部の現役の山行として札幌岳に行った。 予定としては札幌岳から支笏湖方面のフレ岳、丹鳴岳辺りまで停滞なし5日で行く計画だった。 本当は日程ももっとあったはずなんだけどいろいろとアクシデントがありこうなってしまった。
札幌岳の冷水沢登山口から入山する。夏道どおり沢を詰めていくと途中で冷水小屋に薪を上げるために重機が入って除雪と圧雪を行っていた。難なく冷水小屋に到着。なかなかよさげな外観の小屋でした。中には入らなかった。その後もトレースパクりつつピークへ。上はなかなかの強風。ピークにザック置いて軽く先のルートを偵察いけないことはなさそうなのでツボシートラ。実際行こうとしてみると札幌岳からの降り口は稜線上はほんとに壁で無理なのでちょっと南巻き。木は疎らに生えているが急なためサブリーに空身で降りてみてもらう。雪は一応ずぼずぼで途中表層10センチくらいが切れて軽く雪崩れる。ちょっとびっくり。弱層テストをしようと思ったがサブリーは大丈夫だというのでザック背負って間隔をあけて降りることにした。
3人目のメンバーが降りはじめる時突然メンバーの足元が基点となって雪崩が発生。かなりビックリ。雪崩れはルートのステップに沿って発生した。幅は20メートルくらい。2人目のメンバーは片足もっていかれそうになったそう。滑り面はざらめのアイスバーンだったがステップは切れる堅さだったので慎重におりさせる。降りてあらためて弱層テストをしてみるとざらめのアイスバーンの上にここ2,3日で積もったまたは吹きだまった数十センチの重めの新雪がのっており、手稲式で肘できれた。雪崩れ発生点は吹き溜まりでさらに急斜面だったため3人目で弱層が重さに耐えられなかったのだろう。範囲内に2人乗っていたのも要因の1つであったかも知れない。
パーティーで今後のことを話し合う。この先にすぐ急な斜面を通過せねばならなく、このような雪の状態で進んでもかならず同じようなことが起こる予感がしたため引き返しを決定。せっかく降りたのにまた登り返して樹林内でとまって、次の日もとの場所に下山。登山口に置き土産をして帰りましたとさ。
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